終わらない仕事を「ゲーム化」したら、ちょっと気が楽になった話

仕事効率化

鳴り止まない電話。開けば増えている問い合わせメール。合間に届くFAX。

そんなふうに、複数の連絡手段からひっきりなしに用件が飛んでくる仕事をしたことがある人、けっこう多いんじゃないかなと思います。

わたし自身も、そういう時期がありますし、今もまだ、その延長線上にいる気がします。

一件処理している間にも次の用件が来て、机の上にはやることのメモがどんどん積まれていく。しかも少人数で回すぶん、一人あたりの負担はさらに増える。処理しても処理しても、終わった感じがしない。

そんな状況のなかで、気持ちが少し楽になった考え方があったので、書いてみようと思います。

「これはゲームだ」と思うようにしてみた

私は精神論っぽいのはあまり好きじゃないです。なんか説教くさいし、うさんくさい感じして。正直、最初は精神論みたいで嫌だったんです。「気持ちの持ち方でしんどさが減るわけじゃない」と、自分でも思っていました。仕事の量そのものは、考え方を変えたところで減らないので。

それでも、あまりにも終わりが見えない日が続いたとき、ふと「これ、ずっと鳴り続ける音ゲーみたいだな」と思ったのがきっかけでした。

音ゲーって、次々に音符(ノーツ)が流れてきて、それを一つずつタイミングよく処理していくゲームです。止まらないし、休めない。でも「攻略対象」だと思うと、なぜか身構え方が変わる。

「終わらない仕事に追われている」のと、「次々来るものを、うまく処理していくゲームをやっている」のは、外から見ればまったく同じ状況です。でも、自分の中の受け止め方だけが違う。それだけで、しんどさの感じ方が少し変わる気がしました。

逆課金ゲームとタイムアタック

具体的にやっていたのは、こんな捉え方です。

一件処理するごとに、「これで給料の一部を確保した」と考えるようにしました。普通のゲームだとお金を払ってアイテムを手に入れますが、ここでは逆に、こなした分だけ後から給料という形で戻ってくる。いわば「逆課金ゲーム」です。仕事そのものは変わらないのに、「消耗している」から「稼いでいる」に意味づけが変わると、同じ作業でも受け取り方が違ってきます。

もう一つは、たまっている用件をどれだけ早くさばけるかという「タイムアタック」的な感覚です。改善できるところを見つけて、少しでも早く一件を終わらせる。時間の記録を伸ばすゲームだと思うと、単純作業の繰り返しにも、ちょっとした工夫の余地が見えてきます。

どちらも、やっていることの中身は変わりません。変わったのは、頭の中でどう名付けるか、だけです。

なぜこれで少し楽になったのか

自分なりに考えてみると、理由はいくつかありそうです。

一つは、達成感の単位が小さくなったことだと思います。「今日中に全部終わらせる」だと、終わりが見えないぶん達成感も遠いままですが、「この一件を早く片付けられた」なら、その都度小さな達成感がある。ゲームのポイントを一つ稼ぐような感覚に近いです。

もう一つは、「終わらないこと」自体を評価の対象から外せたことです。件数がどれだけ多くても、”今この一件”にだけ集中していれば、全体の終わりのなさに気を取られずにいられる。ゲームをしているときに、残りステージ数をずっと気にし続ける人は少ないのと同じかもしれません。

あとは単純に、しんどい状況に名前をつけたことで、少し距離が取れた気もします。「渦中にいる自分」から「ゲームを進めている自分」を、少しだけ外から見られるようになった感じです。

これで全部解決するわけではない、というのも正直に

ここまで書いてきましたが、これはあくまで「気持ちの持ちよう」の話です。仕事の絶対量が減るわけでも、人手不足が解消するわけでもありません。

正直、しんどい状況そのものは、この考え方で変わらないと思っています。ゲーム化はあくまで、渦中にいる自分をちょっと楽にするための一つの手筋であって、根本の解決策ではないです。

それに、どんな職場でも効くとも思っていません。物量そのものが人の限界を超えているときや、そもそもの体制に無理があるときは、気持ちの持ち方だけでどうにかなる話ではないはずです。そういうときは、一人で抱え込まずに周りに相談したり、環境そのものを変える選択を考えたりするほうが、たぶん正しい。ゲーム化は、そこまで追い込まれる前の「まだやれる」段階で使うものだと、自分では位置づけています。

まとめ

終わらない量の仕事に追われているとき、「これはゲームだ」と思い直してみると、受け止め方が少し変わることがあります。

  • 処理した分だけ、後から給料という形で戻ってくる「逆課金ゲーム」
  • 少しでも早く片付ける「タイムアタック」

どちらも、やること自体は変わりません。ただ、意味づけを変えるだけで、しんどさの感じ方が変わることがある、というだけの話です。

もちろん、これで全部が解決するわけではありません。限界を感じたときは、無理をせず周りに相談する・環境を変える、という選択肢も忘れずにいたいなと思っています。


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