雇用形態、結局どれがいいの?|派遣・契約社員・正社員を全部経験してみた感想

転職・再スタート

はじめに

「派遣と正社員、結局どっちがいいの?」

働き方を考えるとき、この疑問にぶつかったことがある人は多いと思います。

わたし自身、【派遣】【契約社員】【正社員】のすべてを経験してきました。業種も職場もそのたびに違っていたので、単純に「この会社は良かった/悪かった」という話ではなく、雇用形態そのものの違いとして感じたことがいくつかあります。

今日は、それぞれの雇用形態で実際に感じた違いを、できるだけフラットにまとめてみます。「どれが正解か」を決めつける話ではなく、選ぶときの参考になれば、というくらいの気持ちで読んでもらえたらうれしいです。


派遣のリアル

派遣で働いていて最初に感じたのは、名前ではなく【派遣さん】と呼ばれることでした。正直、名前を呼んでほしいなという気持ちはありました。それでも、しっかり名前で呼んで大事に扱ってくれる人もいて、そういう対応にはすごく救われた覚えがあります。

仕事の進め方について「これはこうしたほうがいいのでは」と思う場面があっても、なかなか発言しづらい空気がありました。発言すると【うざがられる】こともあったので、そこは割り切ってやることも大事だなと感じています。

時間の管理はわりとはっきりしていて、時間が過ぎれば時給が上がる分、すぐ帰れる(帰らされる、という場合もありますが)というのも派遣らしいところでした。自分の生活に合わせて働く時間を選べる、という自由度の高さにもつながっています。

一方で、契約が切れるたびに感じる不安は正直ありました。契約更新のタイミングで【この先も働き続けられるかどうかが自分の意思だけでは決まらない】という不安定さです(もっとも、これは今の時代、正社員であっても他人事ではないのかもしれません)。ボーナスはなく、交通費も基本的には出ないことが多かったです。

ただ、何かトラブルがあったときに【派遣会社に相談できる】というのは、派遣ならではの安心感でした。入社の難易度もやさしく、即日〜すぐに働き始められることが多いのも、次の一歩を軽くしてくれるポイントだったと思います。


契約社員のリアル

契約社員は、派遣と近い部分もありましたが、一番の違いは【間に派遣会社が入らない】ことでした。何かあったときに相談する先が派遣会社ではなく、自分自身になる感覚です。

派遣と違って会社と直接契約を結ぶ分、仕事の任され方や職場との距離は正社員に近くなる場面もあります。会議に出たり、ある程度裁量のある仕事を任されたりすることもありました。

ただ、契約期間が決まっているという点は派遣と同じで、【更新されるかどうかの不安】は変わらずありました。むしろ「そろそろ正社員に切り替えてもらえるのでは」という期待がある分、更新されなかったときの落差を感じやすいとも言えます。

待遇面では、賞与や福利厚生が正社員と差がある職場もあれば、そこまで大きな差を感じなかった職場もあり、この点は【会社によってかなり幅がある】という印象です。


正社員のリアル

正社員になって一番大きかったのは、【給料が安定していること】でした。

派遣や契約社員のときは時給制だったので、夏季休暇やお正月休みのように長い連休があると、その分そのままお給料が減ります。休みの日はお金が入ってこないので、生活のためにダブルワークが必要になったこともありました。

正社員は月給制なので、連休があっても給料はそのまま出ます。休みの日にお金の心配をしなくていい、というのは実際に経験してみて初めてわかったありがたさでした。

もうひとつ大きかったのが【福利厚生】です。ボーナスは景気の影響でなかった時期もありましたが、交通費や駐車場代が出たのは大きな違いでした。派遣や契約社員のときは、こうした費用が自腹になることが多かったので、地味にありがたいポイントです。研修を受けられる機会があったのも、正社員になってからのことでした。


3つを比べてわかったこと

3つとも経験してみて感じたのは、それぞれトレードオフの関係になっているということです。

  • 派遣:自由度は高く、すぐ働き始められるが、契約が切れる不安・連休中は収入がなくなる不安が常にある
  • 契約社員:派遣会社を介さない分、会社との距離は近いが、収入面の不安定さは派遣と近い
  • 正社員:月給制で連休があっても収入が安定し、福利厚生も整っている

特に大きかったのは【連休のときにお金が入るかどうか】の違いです。時給制だと長期休暇のたびに収入が減るので、生活のためにダブルワークをしていた時期もありました。正社員になって初めて、休みの日でも給料が出ることのありがたさに気づいた、というのが正直な感想です。

一方で、派遣・契約社員には正社員にはない【身軽さ】もありました。人間関係がうまくいかなかったり、会社が自分に合わないと感じたときに、気軽に転職しやすいという点です。忙しいときは残業などの相談をされることもありますが、正社員のように強制ではなく、自分の生活に合わせた働き方を選びやすい面がありました。3ヵ月だけ集中してお金を貯めて、貯まったら趣味の時間に使う、というような割り切った働き方ができたのも、派遣・契約社員だからこそだったと思います。正社員になると、こうした身軽さは持ちにくくなる、というのが正直なデメリットでした。


どれが正解、ということではない

ここまで違いを書きましたが、【どの雇用形態が優れている、というわけではありません】。

正社員が偉くて派遣が下、というような話でもなく、契約社員だから中途半端、という話でもないと思っています。それぞれ向いている状況が違うだけで、実際にわたし自身も、そのときどきの事情に合わせて雇用形態を選んできました。

実際、派遣や契約社員として働いているうちに、そのまま正社員として採用されるケースも少なくありません。わたし自身も、派遣・契約社員から正社員になった経験があります。雇用形態は一度選んだらそのままずっと固定される、というものでもなく、途中で切り替わっていくこともある、というのも知っておくと少し安心できるポイントかもしれません。

大事なのは、どの雇用形態がいいかではなく、【今の自分の環境に合う働き方を選ぶこと】だと思います。人間関係や生活の状況、優先したいことは人によって、そのときどきで変わるものなので。


まとめ

派遣・契約社員・正社員、それぞれに良さと難しさがあります。

  • 派遣は自由度が高く、身軽に転職しやすい分、連休中の収入や契約継続への不安がある
  • 契約社員は派遣会社を介さない分、会社との距離は近いが収入の不安定さは残る
  • 正社員は月給制で連休があっても収入が安定し、福利厚生も整っている分、身軽さは持ちにくい

どれがいいかではなく、【今の自分の環境に合う働き方を選ぶこと】が一番大事だと思います。もし今、雇用形態選びで迷っている人がいたら、この記事が少しでも整理の助けになればうれしいです。


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