引継ぎを頑張りすぎて、有給休暇をほとんど消化できずに退職したことがある。
「最後くらい、ちゃんと休んでから辞めよう」って、最初はそう思っていたはずなんです。なのに気づいたら、退職日の前日まで引継ぎの資料を作っていました。
ギリギリまで引継ぎ、結局有給はほぼ飛んだ
辞めると決めてから、頭の中は「引継ぎ、大丈夫かな」でいっぱいでした。
自分が抜けたあとに誰かが困る姿を想像すると、なんとなく落ち着かなくて。「あと少しだけ」「これも資料に残しておこう」と後ろ倒しにしていたら、有給を使う日がどんどん減っていって、結局まとめて休めたのはほんの数日。溜まっていた分は、ほとんど消化できずに終わりました。
その責任感の使いところを、ちょっと間違えていたのかもしれません。
そもそも、有給消化は「お願い」じゃなくて権利
あとから知ったのですが、退職前の有給消化については、会社側にはほぼ拒否する手段がないそうです。
有給休暇は労働基準法39条で認められた労働者の権利で、労働者が請求した時季に取得できるのが原則です。会社側には「時季変更権」という、事業の正常な運営に著しい支障が出る場合にだけ休む日をずらしてもらえる権利がありますが、これは「あとで代わりの日に取ってもらう」ことが前提の権利です。退職日を過ぎたら代わりの日が存在しないので、退職前の有給消化については、会社はこの時季変更権を使えないとされています(厚生労働省「確かめよう労働条件」より)。
つまり、繁忙期だから/人手が足りないから、という理由だけで、退職前の有給申請そのものを拒否することは基本的にできない、ということです。
*このあたりの制度は変わることがあるので、2026年8月時点の情報として読んでいただき、実際の手続きは労働局や総合労働相談コーナーなど公的な窓口で確認してもらえると安心です。
じゃあ、なんで取れなかったんだろう
法律上は堂々と休んでいいはずなのに、いざ自分が当事者になると、その通りにいかないのが不思議なところです。振り返ってみると、こんな気持ちが積み重なっていたように思います。
- 「引継ぎが終わってないのに休むなんて、無責任な気がする」
- 「有給消化中に何か聞かれたら申し訳ない」
- 「最後の印象を悪くしたくない」
どれも、自分を守るための理由じゃなくて、会社や同僚を気にした理由ばかりでした。権利として堂々と使っていいものなのに、なんとなく”借りているもの”みたいな感覚になっていたんだと思います。
次に辞めるときは、こうしたい
同じことをもう一度繰り返したくないので、次のために決めたことを書いておきます。
- 退職を決めた時点で、有給消化込みの最終出社日を先に決める 引継ぎの終わり具合を見てから休む日を決めるのではなく、先に休む日を確保して、そこに向けて引継ぎを組み立てる。
- 引継ぎ資料は「辞める前提」で早めから作り始める 退職を伝えるタイミングで慌てて作るのではなく、日々の仕事の中で少しずつメモを残しておく。
- 「引継ぎが完璧に終わっていないと休めない」をやめる 全部を自分で仕上げてから去る必要はなくて、資料と引き継ぎ先が決まっていれば、あとは残った人たちに委ねていい。
- 有給申請は「お願い」ではなく「予定」として先出しする 直前に申し出るのではなく、退職の意思を伝えた段階でスケジュールとして共有してしまう。
そして何より、「有給を使い切ること」に罪悪感を持たなくていい、というのを自分にちゃんと言っておきたいです。
まとめ|次はちゃんと休もう
今回、有給をほぼ使えなかったのは、私が悪かったわけじゃなくて、責任感の向け先がちょっとズレていただけなんだと思っています。
これから辞める人には、「引継ぎを頑張ること」と「有給を全部使うこと」は両立できるよ、と伝えたいです。むしろ先に休む日を決めてしまったほうが、引継ぎも逆算して進められる分、案外うまくいくんじゃないかなと思っています。
次に辞めるときの自分へ。今度はちゃんと、気持ちよく有給を使い切ってから辞めよう。
※本記事の内容は2026年8月時点の情報です。制度の詳細や個別のトラブルについては、最寄りの労働局・総合労働相談コーナーなど公的機関で最新情報を確認してください。

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