「これくらいで辞めたいなんて、甘えかな」
「みんな我慢してるんだから、私も頑張らなきゃ」
——もし今、そう思って自分を責めているなら。
まず最初に、これだけ伝えさせてください。
あなたが感じているしんどさは、本物です。
私自身、いわゆるブラックな職場で、残業120時間超、深夜まで働いて家に帰る気力もなく会社の駐車場で車中泊、土日祝も家で仕事……という時期がありました。半年以上、まともに休みがなくて。それでも当時は「自分が要領が悪いだけ」「業務に慣れていないだけ」だと思っていたんです。
でも、違いました。
あれは”甘え”じゃなくて、心と体が必死に出していた「もう限界だよ」というサインだったんです。
この記事では、私が実際に経験して気づいた「会社を辞めた方がいいサイン」を、〈体〉〈心〉〈職場環境〉の3つに分けてお話しします。当てはまるものがいくつあるか、チェックしながら読んでみてください。
体が出すサイン|頭より先に、体は正直
不思議なもので、心が「まだ頑張れる」と言っていても、体のほうが先に音を上げます。こんな症状、ありませんか?
・日曜の夕方や夜、翌週のことを考えると憂鬱で、吐き気までしてくる
・朝、会社が近づく(最寄り駅に着く・ビルが見える)と、お腹が痛くなったり動悸がしたりする
・原因不明の頭痛・肩こり・めまいが続く
・目の周り(まぶた)の痙攣が止まらない
・ストレスで耳が聞こえにくくなった(難聴)
・食欲がまったく湧かない、または逆にストレスでドカ食いしてしまう
ちなみに私は当時、カップラーメン生活でストレス食いして、半年で10キロという・・・激太りしました(笑)今、増えた体重を必死でもどしてるところです。
これらは「気の持ちよう」ではなく、体からのれっきとした警告です。体は嘘をつきません。
心が出すサイン|”自分を責める癖”がついていたら要注意
体の次は、心。じわじわ削られていくので、自分では気づきにくいのが怖いところです。
・「すみません」が口癖になっていて、自分が悪くないときでもとりあえず謝ってしまう
・同僚が怒られているのを見るだけで、自分が責められているように感じてしんどい
・仕事中に突然、涙が勝手に出てきて止まらなくなることがある
・以前は楽しめていた趣味(テレビ・音楽・推し活など)に、まったく興味が湧かなくなった
・「今の会社を辞めたら、もうどこに行っても生きていけないんじゃないか」と絶望的な気持ちになる
最後の「どこに行っても通用しない」という感覚——これは特に危険なサインです。冷静なときのあなたなら、絶対にそんなことないと分かるはず。それが分からなくなっているなら、それだけ視野が狭くなっている、ということなんです。
私も、まさにそうでした。「ここを辞めたら、次なんてない」「生活できなくなる」「この年齢じゃ、もうどこも雇ってくれない」——そんな焦りで頭がいっぱいになって、こんなにしんどいのに「それでもしがみつかなきゃダメだ」と、自分に言い聞かせていました。
でも今振り返ると、あれは冷静な判断なんかじゃなくて、追い詰められて視野が極端に狭くなっていただけでした。当時の自分に伝えてあげたい。「大丈夫。外の世界は、あなたが思っているよりずっと広いよ。なんとかなるよ」って。
職場環境のサイン|これは”あなたのせい”じゃない
ここまでは、あなた自身に出るサイン。最後は、職場そのものがおかしい場合のサインです。これは、あなたが弱いからではありません。
・休憩時間がまともに取れない(パソコンの前で作業しながら昼食、など)
・有給がとにかく取りにくく、プライベートを犠牲にしている気がする
・休日も深夜も関係なく、グループLINEの通知が鳴り続ける
・しっかり実績を出している人より、飲み会や世渡りが上手いだけの人が評価されている
・職場に、一人も尊敬できる上司や同僚がいない
・グループLINEで仕事のミスを指摘され、みんなの前で罵倒される
・注意されるとき、仕事の指摘を超えて”人格”を否定されているように感じる
そして、これは私が実際に見た話です。同僚が体調を崩して診断書を出したのに、「そんなの簡単に書いてもらえるでしょ」と信じてもらえず、休職すら認められませんでした。働く人の健康より、現場を回すことを優先する——そういう会社は、残念だけど確実に存在します。
私はいろんな規模の会社を渡り歩いてきましたが、断言できます。まともな会社は、ここまで人をすり減らしません。これが日常になっているなら、あなたが適応できないのではなく、その環境のほうがおかしいんです。
ブラックかどうかは、世間体じゃ決められない
ここまで「ブラックな環境のサイン」を書いてきましたが、ひとつ、どうしても伝えたいことがあります。
世間的に「ホワイト企業」と言われていても——残業が少なくても、福利厚生が立派でも、まわりが「いい会社だね」と言う場所でも——あなたがそこでしんどいなら、あなたにとっては”ホワイト”じゃありません。
「残業も少ないし、給料も悪くない。こんな恵まれた環境でしんどいなんて、私がおかしいのかな」——そう思って、自分を責めていませんか?
でも、ブラックかホワイトかは、世間体や数字だけで一言で決められるものじゃないんです。
人間関係、仕事の中身、社風、価値観の合う・合わない……表からは見えない理由で、心がすり減ることは、いくらでもあります。
私も残業時間だけ見ればホワイトな職場にいたことがあるけど、それでもしんどい時期はありました。
大事なのは世間の評価じゃなくて、あなた自身の心と体がどう感じているか。
その感覚を、どうか軽く見ないであげてください。
いくつ当てはまりましたか?──当てはまったあなたへ
数を数える必要はありません。「あ、これ私だ」と胸が苦しくなった項目が、一つでもあったなら、それが答えです。
声を大にして言わせてください。
逃げていい。それは、甘えじゃありません。
「辞める」は負けでも逃げでもなく、自分の心と人生を守るための、まっとうな決断です。一歩ずつ、焦らずいきましょう。
大事なこと|心と体のサインが強いときは
ひとつだけ、本気で伝えたいことがあります。
ここで挙げた不眠・止まらない涙・強い絶望感などが続いているなら、転職や退職を考える前に、一度お医者さん(心療内科やメンタルクリニック)に相談してみてください。
「これくらいで病院なんて大げさ」と思うかもしれません。でも、それは大げさでも逃げでもありません。風邪をひいたら内科に行くのと、まったく同じことです。職場を変えることよりも先に、まずあなた自身の心と体を守ること。それがいちばん大切です。
次の一歩|辞めると決めたあなたへ
サインに気づいて「辞めよう」と思えたなら、それはとても大きな一歩です。
……と、えらそうに書いておいてなんですが。正直に白状すると、私自身は準備なんてほとんどせずに、半ば勢いで辞めてしまった人間です。
確実な次のあてもないまま、ほとんど勢いで辞めてしまいました。(一応の目処はありましたが、どうなるか全くわからない綱渡り状態でした)
ずっと我慢して我慢して……ある日とうとう、我慢の糸がプツッと切れてしまって。
パワハラ上司に追いかけられても「すみません、もう無理です!やりつくしました。あとはよろしくお願いします!」という感じで、半ば押し切るように飛び出してしまいました(笑)。
だから正直に言います。心と体がもう限界、というときは、それでもいいんです。 とにかく自分を守るために逃げることが最優先。準備なんて言ってられない瞬間は、確かにあります。
ただ——もし、ほんの少しでも気持ちに余裕があるなら。辞める”前”に、ちょっとだけ準備をしておくと、辞めたあとの生活が驚くほどラクになります。 有給の確認、お金の話、辞めてから困らないための手続き……私はこれらを少々おろそかにしてしまったので、後でけっこう苦労しました(笑)。特に辞めた後の税金。だからこそ、声を大にして言いたいんです。
その具体的な準備リストはこちら。
「会社を辞める前にやっておく準備リスト 辞める前に知っておくべき7つのこと」
あなたが、少しでもごきげんに働ける場所にたどり着けますように。
今日も、おつかれさまでした。

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